株式会社プラグマ

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- お客さまの声 -

Funプラグマ
Vol.1
東京のまちで新たな価値を創造する
株式会社スピーク
代表取締役
林 厚見さん
「FUNプラグマ」の記念すべき第1回目に登場していただくお客様は、株式会社スピーク代表取締役・林厚見さんです。
東京に眠っている不動産物件を新しい視点で発掘・紹介する「東京R不動産」の中心メンバーの一人であり、不動産の開発・再生を企画から流通まで総合的にプロデュースする株式会社スピークの共同代表を務められています。
そのユニークなお仕事ぶりをご紹介いただくととともに、プラグマへのメッセージを語っていただきました。
プラグマ
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つながり
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月間300万PVの東京R不動産

小野寺スピークさんとのお仕事はいまを遡ること約7年、御社設立から1年ほど経ったころからです。人気不動産サイト「東京R不動産」はいまでは月間300万PVにまで成長されたとうかがいました。昨日11月30日は第8期の決算日でしたが、お忙しい1日でしたか?

いや実は昨晩飲んでいたときに、「明日から12月だね」みたいな話になってはじめて「おっ今日期末かっ」と気付いたような次第です。そんなのんきな調子なので(笑)、決算はみなさんの肩にかかっています。どうぞよろしくお願いします。

さて、それでは東京R不動産の話からはじめましょう。サイトのスタートは2003年でした。あるとき、“東京の古い建物の中には魅力的な物件が山ほど埋もれている”にもかかわらず、既成の不動産屋は、“その価値を見いだしていない”ことに気がついて、それなら自分たちでさがそうよ、とはじめたのが東京R不動産でした。

自分たちの感性で、自分たちのほしいものを探し出す。こんなおもしろいもの見つけた!と思えば、それを同じように探している人に紹介したいと思う。最寄り駅、交通手段、築年数、立地の方角といった既存の指標では測れない価値。東京R不動産の物件検索には、改装OK、屋上つき、レトロ、水辺/緑……といったアイコンが並んでいます。そこからして違うでしょ。人にはそれぞれ大切にしたいものがあって、ライフスタイルも異なります。だから、住む場所がみんな同じでいいわけがない。だからわれわれは東京R不動産を“不動産のセレクトショップ”と位置づけています。

菊地:福岡や金沢、大阪や神戸など地方にも提携グループサイトができていますね。そしてこの10月には「R不動産toolbox」も本格始動されました。

toolboxは言ってみれば“内装のセレクトショップ”です。自分の部屋や仕事場を自分でリノベーションしたい人たちに向けて、“自分の空間を編集するための道具箱”をコンセプトに内装ツールやアイデアを提供しています。

R不動産toolbox http://www.r-toolbox.jp/

アンチテーゼとしての建築・不動産ビジネス

小野寺<スピークさんは不動産の開発や再生(リノベーション)を手がけていらっしゃいますが、この分野で一般の不動産会社と一線を画しているのはどんなところなのでしょうか?

スピークの事業は、建築デザインと社会性や経済を統合的にプロデュースしたいという思いからはじまっています。われわれは、空間のデザインとビジネスのデザインは同時に行われるべきだと考えていて、いくら自分たちがいいと思っても、それを欲してくれる人がいて、その人たちに伝わって初めて価値を持つというスタンスを持っています。マーケットのニーズに触れていない人がデザインしたり、デザインの価値を理解していない人が営業したりしても決してうまくいきません。

マーケットニーズに対峙しつつ、一貫性のあるシナリオを練り、形にして、流通させ、さらには運営にもかかわっていく。そこに一貫性があってこそ、不動産にブランド価値が生まれます。小手先の錬金術でもなく、アーティストのエゴでもなく、よいものをつくりたいというピュアな思いを大切にして、かかわる人たちすべてから喜ばれるようなシナリオを形にしていきたい。ここでは東京R不動産の経験から得たマーケットの肌感覚も企画や設計の仕事にシナジーを生んでいます。

小野寺そうしたシナリオやアイデアはどのように生みだされるのですか?

やりたいことのネタは常時20~30くらいあるのですが・・実際に形になるのはその中の一部ですね。僕は“妄想メモ”というのをいっぱい持っていて、最初は無茶苦茶な妄想をどんどんふくらませていって、とにかくテキストに書き連ねてみるんですね。こうなって、ああなって……、事業計画書のようなものからプロモーションイメージまで。書いていくうちに整理されてきて、不動産事業というのは制約事項も多いものですから、さまざまな条件をクリアしていくと、やっぱりある程度まっとうな形になってきます。

アンチテーゼ

菊地それはいつ、どこで、どんなふうになさるんですか?

日曜日の夜に、ひとり、近くのルノアールで。至福の時間ですよ(笑)。ビジネスだからやんちゃすぎることはできません。これまでの物件で、とんがりすぎたり、周辺相場より高すぎたりするようにみえるプロジェクトも、当然ながらきちんとマーケティングして、集客できると見込んでスタートしているからビジネスになっているわけです。

とはいえ、ビジネスアイデアがそんなに簡単にまとまるわけもありません。僕の場合は、イメージを追いかけて考えていくうちに、ずーっと先のことまで考えたくなって煮詰まってしまうことも少なくありません。そんなときは、ヨッシー(パートナーの吉里裕也氏)から、「そんな先のこと考えたってしょうがないじゃん。まず動こう」みたいはジャブが入ったりもするんですよ。

中井絶妙なコンビになっていますね。

ヨッシーと僕は変形パズルの組み合わせみたいなもので、普通、パートナーは財務と営業のように役割分担があって組むイメージがありますが、僕たちは2人して建築出身で、得意分野は少し違うけどやりたいことは完全に一致しているみたいなところがありました。だから共同で会社を興すことになったともいえますが、“でも”か、“だからこそ”なのか、2人で議論をはじめると、容赦がない。

お互いのこともやりたいこともわかるから白熱して、周囲からみると喧嘩をしているようにみえるらしくて、新人なんて完全におびえていたりするわけですよ。でもそうすることで、とことん追求することができるし、お互いに欠けていた部分を補い合うこともできる。その補い合い方がかなり入り組んでいて、変形パズルの組み合わせみたいになっているわけです。

ゆるすぎるプラグマ? 時には突っ込んでほしい

小野寺私たちはスピークさんで、最初は経理を、そしていまは給与も担当させていただいています。この間を拝見していてその成長ぶりにドキドキしっぱなしです。ところで、林さんからご覧になってプラグマはどのようにうつっているのでしょうか? ご満足いただけていますか?

われわれは、既存の不動産ビジネスとはちょっと違う視点をもっていることもあってか、僕をはじめとしてメンバーが結構あまのじゃくで、斜に構えているところがあるんですね。それがわれわれのカルチャーでもあるのだけど、そんな集団で、働き方もそれぞれバラバラという一見よくわからない仕組みになっています。そういうわれわれを支えてくれているのが、プラグマさんですよ。一言で言うと“柔軟”かな。そして良くも悪くも“ゆるい”。

菊地ゆるい!? 良くも悪くも?

日々の業務はきちんとスマートにこなしていただいていますから安心しています。でも決して頭はかたくないでしょ。実は他を知らないから比較をすることはできないのだけれども、全体像としては、明るくほがらかな素敵な女性の集団という感じですね。お金の話をするときって、目がつりあがって“キッ”みたいなイメージがあるでしょ。そうではなくて、ほのぼのしていて、晴れた日の午後みたいなおだやかさがありますね。

言葉を替えてみるなら、“やさしすぎる”と敢えて言ってみましょうか。自分がプラグマさんの立場だったらと考えると、うちのような会社に対して「どこまでやりますか?」って突っ込んでみるのもありかな、とも。

ゆるすぎる

中井厳しいですね。まだまだお役に立ててないと、私たちが反省しなければならないご指摘です。経理や給与のアウトソーシングはきちんとできることがあたりまえ。言ってみればベースが高い一方で、ルーティンにも陥りやすい。「その先」があってこそのプラグマを常に意識していかなければいけないということですね。

でも、ほっこり感のある会社の素敵さっていうのを十分持ってますよ。とても謙虚だし。プラグマさんの印象を、「キリッ」と「ほんわか」を両端においた直線上でいうなら、いまは真ん中より少し「ほんわか」寄りだけど、そうですね、もうすこし「キリッ」のほうに寄ってしめてもらいたい気持ちもある。ときには厳しいことも言われてみたい……かな。それに対して言い返して議論になったりね……。僕はそういうのが嫌いじゃないし、人間味があるっていうのは強みだと思いますよ。

中井このあたりの使い分けもこれからの課題ですね。あんまり突っ込みすぎるとそれこそ微妙な部分に触れてしまう。恐れて萎縮してしまう部分もありますが、でも一方でそれができるようになれば、私たちの強みになるのかもしれません。実は、うちのメンバーが「“社長を怒るカフェ”をやろう」と言い出していてですね……。

えっなにそれ!? うちも「説教バー」をやってみたいんですよ……。実はね……。

(編注:……話は大いに盛り上がるも脇道に逸れ、…中略… ご想像ください。)

アンチテーゼとしての建築・不動産ビジネス

だから、僕らはこの働き方を選んだ東京R不動産のフリーエージェント・スタイル http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478015260/ceron-22

小野寺えーっと(咳払い)。私たちの課題も見えてきたところではありますが、12月9日に新しい本『だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル』(共著:ダイヤモンド社)が出版されます。

東京R不動産はメディアにとりあげていただいくなどして、業界や一部の人たちに支持されるようになりましたが、知っている人からも楽しくやってる変なやつらと思われているらしいということが最近わかってきまして(笑)。そのサブカルプレイヤー的なイメージからの脱却と、より広くビジネスとして知られることを狙いつつ、さらには次のステージはどうしようかと模索しているところともあいまって、そのステップの意味合いもこめています。

仕事というのは、自由で楽しいだけだったらいずれ物足りなくなるし、事業として継続していくことができなくなります。だから、楽しい仲間と、やりたい仕事をするだけでなく、ちゃんとお金を稼ぐ。社会にだって貢献したいし、影響力を成長させていきたい。東京R不動産は会社組織ではなく、“おもしろい不動産物件を紹介したい”人たちの“場”みたいなものです。そこに集まるのは、フルタイムの人もいれば、ほかの事業をやっていて業務委託として参加する人もいてさまざまです。

言ってみれば、フリーのギタリストがいて、こちらのバンドではこういう音楽をやっているけれども、よそでは他の人たちと別のユニットもつくっているといったイメージですね。個人のプレイを生かしながらユニットとしてもひとつの音楽としての完成を目指す。この音楽を届けたいという目的がピュアだからひとつになれるわけです。面白そう、やりたいと思ったことがあれば外部の人も巻き込んでチームを組めばいい。

菊地それが林さんたちの“働き方”なんですね。

アンチテーゼ2

この本で、われわれは、東京R不動産での仕事の仕方をとおして、会社員とも、全くのフリーランサーとも異なる新しいオルタナティブな働き方や、個人と社会の価値観を提示しています。不動産の選び方だけでなく、社会にも新しいスタンダードをつくっていきたい。そういったあたりをアピールする狙いもありました。

そしていまは、次のステップのための大人の仕事をスキャニング中で、いろんなことをためしてみたいと思っています。僕の場合は、趣味と仕事は表と裏で、“好きなこと=仕事”にできていますが、これでもいろいろと経験しながら模索してきたわけです。そうやってたどりついたのがいまのかたちです。しかしながら、いつまでも同じところにとどまっているわけにもいかないし、会社を大きくすることにはあまり興味はありませんが、新しい価値観を問いかけて社会にインパクトを与えたいという思いは常に持っています。

小野寺最後に今後の計画についてお聞かせください。

実はこの1~2年で大改造もありかも?と思っているところです。2年ぐらい集中して仕事をしたら、半年くらい休む。そんな形もつくってみたいと思っていて、そうした間も会社の業務は滞りなくすすむようなシステムが必要だと考えているところです。会計でいえば管理会計を考えていかないととも思うし、事業がより複雑化していくにつれ、いままで自分ひとりで抱えていた部分をオープンにしていかないと追いつかなくなってきているとも感じています。

小野寺私たちももう一歩踏み込んでご提案させていただけるよう一所懸命考えて努力します。今後の展開を楽しみにしています。

 

(インタビュー実施日:

インタビューを終えて

低音で渋い声が素敵でした。みなさんに音声をお届けできないのが残念です。このインタビューで、私たちの課題がいくつも見えてきた一方で、自分たちの目指している「プラグマ プロフェッショナルプラス」の方向性が間違っていなかったことを再確認することもでき、とても力づけられました。

スピーク様にご利用頂いているサービス 様にご利用頂いているサービス

プラグマで最も多くのお客様にご利用頂いているスタンダードなサービス「経理・給与アウトソーシングサービス」をスピーク様にもご利用頂き、月次業務から年次業務まで、経理と給与で必須とされる業務は全てお任せ頂いています。
毎月の業務では、資料をお送り頂き、不明な点などを解決した上で、成果物として残高試算表(B/S、P/L)や給与一覧などを納品しています。また、月次業務の中で気づいた点などもお伝えするようにしています。インタビューにあったとおり、スピーク様は「東京R不動産」という不動産業の他、建築・デザイン、不動産の開発・再生・企画と事業が多岐にわたっていますので、事業を十分理解した上での経理処理が必要です。
また、働く形態も様々ですから、その点についても十分把握した上での給与計算を心がけています。
お客様の目指す方向や考え方を十分にお聞きし、それをサービスに反映させるのがプラグマ流ですので、今回のインタビューもこれからのサービスに大いに役立ちそうです。

スピーク 様 企業プロフィール 様企業プロフィール

代表取締役(共同代表) 林 厚見様

1971年東京生まれ。東京大学工学部建築学科(建築意匠専攻)、コロンビア大学不動産開発科修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、株式会社スペースデザイン(不動産ディベロッパー)取締役を経て2004年に当社を共同設立。建築・デザイン、事業企画推進・ファイナンスなどのバックグラウンドを統合し、プロジェクトや新規事業のプロデュースを行う。

株式会社スピーク

  • 事業用不動産の開発・再生プロデュース
  • 建築・インテリアの設計・デザイン
  • 不動産開発・再生プロジェクトファンド運営
  • プロパティマネジメント・賃貸・売買仲介
  • 不動産のセレクトショップ「東京R不動産」運営

 

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