株式会社プラグマ

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Funプラグマ
Vol.2
「つながり」を感じられる社会を目指して
NPO法人知的財産研究推進機構
理事
西村 由希子さん
「FUNプラグマ」の第2回目に登場していただくお客様は、NPO法人知的財産研究推進機構(以下PRIP)理事・ 西村由希子さんです。「国際的視点からの政策提言」と「知的成果を用いた社会貢献」を目指し、知的財産関連の法と政策、希少・難治性疾患分野、情報通信分野と多岐に渡り活動をされています。そんなNPOの活動だけでも多忙を極めている西村さん(通称あねご)ですが、実は昨年9月に女の子を出産。そして今年3月にはご主人の仕事の関係で渡米とプライベートも大忙し。公私ともに忙しいながらも充実した日々を送られている「あねご」の魅力に迫りつつ、プラグマへの想いも語って頂きました。
プラグマ
との
つながり
  • 会計・税務
  • 給与・労務

大学の中での限界

菊地:PRIPは今や100名以上のメンバーが活動する団体となりましたが、その設立経緯について聞かせて下さい。

西村:私は当時、東京大学で知的財産の学問を研究していました。特にどのようにして知的成果を世に出していくかについて研究していましたが、アカデミックでの発信だけでは社会を実際に変えていくことは難しいことに、大学での活動の限界を感じていました。

法人同様に責任を取れる外部組織の必要性を感じ、2003年度末の構想から約半年で立ち上げに踏み切りました。責任が取れることにこだわったのは、国立大学法人化(2004年4月)以前に企業との契約が困難な時期を経験したことが大きかったですね。企業が求めているような母体を作ろうと強く思いました。今では大学もかなり柔軟になってきましたが、当時は社会が必要としている法整備に関する提言などを、スピード感をもって対応するのが困難でしたから。
市場に限りなく近い場所にあるNPOになる。大学と社会の架け橋のような存在になれたらと思いました。

堀口:責任が取れることにこだわったというお話がありましたが、詳しく聞かせて下さい。

西村:大学はやはり研究の場です。失敗を検証することも研究につながりますので、成功させなければという責任感がどうしても希薄になります。それに、研究室などいつでも戻れる場所があるという安心感がありました。知的成果を用いた社会への発信は、失敗が許されない分野にも関わらず、緊張感の無い自分に少しずつギャップを感じるようになりました。とにかく少しでも前に進んで欲しいと思っている人たちがいる分野ですので、文科系ベンチャー的な発想でスピード感をもって社会に貢献するには、大学の活動だけでは難しくなってきていました。

3つの「つなぐ」

世界希少・難治性疾患の日は、毎年2月最終日に世界中でイベントが開催され(2011年は65カ国で開催)、希少・難治性疾患の存在を知らせ、患者の生活の質の向上や新しい治療法の開発を目指しています。

菊地:ここでその失敗の許されない分野、つまり活動内容について聞かせて下さい。

西村:はい。大きく分けて3つあって、まずは「知的財産関連の法と政策」です。市場を活性化させるための提言や企業のコンサルテーション、人材の育成などを中心に活動しています。例えば著作権改正や独占禁止法など市場が必要としていること、このままでは市場が停滞してしまうことを法律としてどうするかを考え、消費者と市場を「つなぐ」役割を担っています。

つぎに「希少・難治性疾患分野」です。研究者等のネットワーク構築や患者会、海外組織と連携した各種社会発信、創薬開発の支援を行っています。研究成果をいち早く患者側に「つなぐ」為の活動をしています。

最後に「情報通信分野」です。IT分野を利活用した研究フィールドの構築やネットワーク社会の発展を見据えた文化・社会に関する提言を行っています。この活動では最先端の技術を世の中の人が安全に使えるように「つなぐ」がテーマになってきます。

3つの分野は違うベクトルにあって活動が難しいように思われがちですが、実は相関関係にあってそれぞれのプロジェクトをうまく補い合ってくれています。今振り返ってみれば結果的に3つの分野がうまく絡み合っていることが、プロジェクトの成功に大きく寄与していると思います。また大学院大学のような感じで、自然と素晴らしい人材が集まってきてくれたのも大きかったですね。

人が人を呼ぶ

中井:一般企業の人事はいい人材を集めようと必死なのに、うらやましい限りですね。素晴らしい人材とありましたが、人・組織の部分での特徴を教えて下さい。

西村:そうですね。うちは幹部が理事3名と少ない分、意思決定から行動までがとても身軽なのが特徴ですね。またみんな大学の経費ルールを身につけているので、無駄遣いが少ないことかな(笑)。あ、でも一番の特徴は100名余のメンバーのプロフェッショナルな技術を無償で受けられることですね。なので私達3人の理事は、メンバーのプラットフォームであるように心掛けています。できることを精一杯やってくれて、かつ新しい人を巻き込んでくれるメンバーには本当に頭が下がります。

中井:今までのお話を聞いてみなさん本業が別におありだということですが、本業があるとNPOの活動が立ち行かなくなることも少なくありません。しかし継続できているのは、志が高い方が集まっているからですか。

西村:私達自身は実はそんな崇高なことをしているとは思ってないんです。ただ既存の体質に文句を言う時間があるなら、行動しよう。せっかく行動したんだから、もっともっと良くしていこうと思案している内に、みんなが自然と動いているといった感じなんです。そしてやるって決めたんだから続けた方がいいんじゃないといった具合に7年半活動してきました。

あとは思っていた以上に周りの方から求められていたということを、メンバーひとりひとりが肌で感じているので、使命感のある人が本当に多いです。

先ほど3つの「つなぐ」を紹介しましたが、PRIPには全部をやりたいメンバーはいないんです。ただひとつひとつのプロジェクトが明確なので、みんながそれに対して十分納得している。参加しているメンバーのやりたいことがあり、それが実現できる場を提供できてるのかもしれませんね。大学や企業ではいろんな制約があり経験できない自己実現の場がPRIPにはあるんだと思います。既存の枠にとらわれない風土からか、今やメンバーは日本全国、世界各国に散らばり始めています。

プラグマは内部チーム

菊地:PRIP設立直後からお手伝いをさせて頂いていますが、プラグマを選んで下さった理由について聞かせて下さい。

西村:PRIPを設立する際、いろんな方に活動内容に関して意見を聞いていましたが、その中の1人がプラグマさんの顧客だったんです。その方がプラグマさんと2年という長い歳月お付き合いしていて、全くネガティブな印象がないと強く勧めて下さいました。

運営に伴い、重要視したのが経理の透明性だったんです。法人化すると研究者側に自由度が増えるので、非営利団体やベンチャー企業が大学にもどんどん出てくると思いました。競争が激しくなればなるほど、経理がクリアで効率的であることが求められます。大学のような経理的に厳しい組織と同じ基準で経理を行い、常に外部のアウトソーサーのような第三者機関に審査を仰げる法人にしようとみんなで決めました。

NPOという特殊な団体と一般企業の両方の会計をうまく併合している企業はプラグマさんしかなく、かつそのクリアな運用に迷うことなく決めさせて頂きました。

中井:ありがとうございます。クリアと言いますと。

西村:組織を運営するのが初めてで経理的に分からない部分が多かった私に対する対応が、とても丁寧でした。そして質問した時の返答がとても信頼できるものでした。

本当にお願いして良かったです。活動を始めて今まで、一度も他にしようって話が出てないんです。もはや一心同体ですね(笑)。

堀口:いつもパーティなどにご一緒させて頂くと、PRIPの経理チームとして紹介してもらえるのがとても光栄です。

西村:まさにPRIPの中にプラグマ部門がある感じです(笑)いつも助かってます。

菊地:プラグマへのご要望はありますか。

西村:要望ですか?いつも助けて頂いているくらいなので。そうですね。普段はメールベースのやりとりが多いですが、顔を合わせることもとても大事だと思っています。PRIPのメンバーが集まるイベントや総会にもっと参加して頂けると嬉しいですね。うちは全部見てもらっても構わないと思っているので。

菊地:そんな所まで行っていいんですか。

西村:是非是非。うちはプラグマさんのことを内部チームだと思ってますから。

堀口:もっと入り込んで欲しいってことですかね。

出産、そして渡米

菊地:ではここで西村さん個人のことをお伺いしてもよろしいでしょうか。まずはご出産おめでとうございます。

西村:ありがとうございます。去年の9月に出産したので、もうすぐ7ヶ月を過ぎます。赤ちゃんってほんと毎日みるみる変わるんですね。成長していく姿を毎日見守れる有り難さを実感しています。子どもを産んだことで、また違う観点から仕事に向き合えている気がします。

堀口:もともと最強でしたけど、お子さんができてますますパワーアップしましたね(笑)。

西村:赤ちゃんを見ると人間は、人種、世代関係なく「社会を良くしたい」という同じ想いでつながれるんだなと。「個体のパワー」をまじまじと見ちゃいましたから。大学人だけだとどこか社会人とずれてる面があるなと思ってましたが、NPOをやることで社会の一員だと少し実感できたんですけど、子どもを産んでまた違う社会の一員になれたと思いました。

中井:ご出産、そして今年3月にはご主人の仕事の関係で渡米となかなか今までのように仕事に割ける時間を作るのが難しい状況かと思いますが、仕事っぷりについて何か変わった面はありますか。

西村:NPOは集うことも大事ですが、活動が大きくなればなる程バーチャルオフィスの利用の仕方が重要になってきます。
出産と渡米を機に会議システムなどのインターネットツールを見直すことができましたので、前よりももっと時間を有効に使えるようになりました。

基本はいつも「face to face」ですが、信頼関係ができてからは個人や法人に合わせて、様々なツールを活用していきたいと思います。プラグマさんともこの7年半内部チームのような密な関係を築かせて頂いたお陰で、これまで通りのお付き合いができそうでほっとしています。メールやスカイプなどでのやりとりが多くなると思いますが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

渡米2

中井:こちらこそどうぞよろしくお願いします。安心して向こうでの生活が送れるよう、今まで以上に意識してコミュニケーションをとらせて頂きます。ここまでのお話を聞いて、世の中の女性からみるとすごい活躍だと思いますが、ご自身ではどうお考えですか。

堀口:確かに。私も聞いてみたいです。あねごには天井というか限界がないですよね。私あねごみたいな人見た事無いですよ(笑)。

西村:本当ですか。私自身は全く自覚はありません。でも何か行動を起こすときには、常に「したいこと」と「できること」を整理するようにしています。「できること」は自分で、「したいけど、できないこと」はメンバーに依頼するなど、どうすればできるのか道筋を立てるようにしています。面倒でもひとつひとつを掘り下げて整理すると、難しそうに思えたこともいつの間にか乗り越えられてたりします。

堀口:責任ある立場になればなるほど、「できること」よりも「しなければいけないこと」にとらわれがちですが、あねごにはそれがいい意味であまり感じられない。だからいつも会う度、イキイキとしていますよね。

西村:私は理事という立場にいますが、極力他のメンバーと同様「できること」にいつでも自分の情熱を注げるようにしています。理由は人間したくないことをすると愚痴も入るし、生産性も下がるからです。ひとりで抱え込まず、周囲を巻き込みながら自分のできることを精一杯情熱をもってやる。たとえ「したいけど、できないこと」や「しなければいけないこと」が生じても、一生懸命やってる人の周りには自然と人が集まり、うまく補完し合っていけるんだと思います。

つながりたいをつなげたい

菊地:では最後に、今後のPRIPの展望をお願いします。

西村:7年半活動を続けてみて、当初思っていた以上に広がり、深み、伝播の速度があると感じています。時代がこういう活動を求めていたと強く感じる一方で、まだまだ海外のNPOやNGOのようなパワーが無いのも事実です。市民サークルの延長ではない、海外と同じ意識のNPO、NGOとしてPRIPが先導していけたらなと思っています。

個人的には今はまだ大学の活動がメインなので、そろそろ軸足をずらしてPRIPをメインに勝負していこうかなと考えています。

中井:ご自身のしたいこととPRIPの活動がとても近いんですね。

西村:人と人が関わりながら、社会に貢献するPRIPの活動は、今の自分のしたいことにすごくフィットしてますね。
ただ今年は特に「つながりたいけど、つながれない」人たちを埋没させず、「つながりたいをつなげたい」をスローガンに頑張りたいと思います。

インタビューを終えて

素晴らしいご活躍の様子や「あねご」という愛称などから、もっと男勝りなスーパーウーマンを想像していましたが、実際にお会いした西村さんは、非常に自然体で、親しみを感じる、しなやかな女性でした。
PRIPの活動とは別に、発明や特許についての子供向けの絵本も出していて、とてもかわいらしい絵も描いています。

PRIP 様にご利用頂いているサービス

スタンダードなサービス「経理・給与アウトソーシングサービス」をご利用頂き、月次業務から年次業務まで、経理と給与で必須とされる業務は全てお任せ頂いています。
さらに、NPO法人特有の内閣府向け事業報告書や公的補助金の会計処理、書類整備、収支報告書作成などの業務も行っております。
西村様は海外出張が多いため、メールだけでなくスカイプも利用し、ネットバンクでは対応できない代理納税や海外送金、内閣府や司法書士への連絡窓口などの管理部門関係の実務もお任せ頂いております。
お客様でありながら、お互いを愛称で呼び合えるまでの間柄となり、ちょっとしたご相談にも応じることができます。

PRIP 様企業プロフィール

理事 西村由希子様(東京大学先端科学技術研究センター 助教)

明治大学理工学部卒業。明治大学大学院理工学研究科、東京大学理学系研究科博 士課程修了。2003年東京大学先端科学技術研究センター特任助手、知的財産権大 部門助手を経て、2007年同センター知的財産・社会技術研究室助教。現在京都大学細胞・システム統合拠点 客員講師を併任。ウィスコンシン大学マディソン校及び清華大学ビジネススクールでの在外研究経験あり。その他、文部科学省技術参与(地域科学技術政策)、研究技術計画学会理事等を兼職。2004年よりPRIPTokyo理事に就任。

NPO法人知的財産研究推進機構(PRIP) http://www.prip-tokyo.jp/

「国際的視点からの政策提言」と「知的成果を用いた社会貢献」を目指して以下の活動を行っています。

  1. 1.知的財産関連の法と政策(IP)
    • 1.市場経済を活性化させるための立法や法解釈の提案
    • 2.企業の知財戦略・研究開発戦略についてのコンサルテーション
    • 3.優れた人材の能力を開花させるための啓蒙・研修・教育プログラムの提供
  2. 2.希少・難治性疾患分野(OD/RD)
    • 1.研究者等ネットワーク構築・情報共有・研究連携
    • 2.患者会・海外組織と連携した、各種社会発信
    • 3.創薬開発支援
  3. 3.情報通信分野(IT)
    • 1.IT分野を利活用した研究フィールドの構築
    • 2.ネットワーク社会の発展を見据えた文化・社会に関する提言
    • 3.独禁法や個人情報保護法を含む法的社会基盤に関する提言と啓蒙
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